ほのぼのコラム
このコーナーは投稿も受け付けるコラム欄です。福祉全般に関する記事を掲載していきます。皆様方からの投稿もおよせください。
1回目は、本会の理事でもある森口氏のオレンジカフェ紹介記事です。オレンジカフェで私たちがやろうとしている趣旨を汲み取っていただければ幸いです。
太宰府初めてのオレンジカフェ(認知症カフェ)始まる
去る7月20日に太宰府市内3回目の「あんしんオレンジカフェ」が開催されました。これは、「NPO法人福岡あんしん生活ネット」が主催、太宰府市(地域包括支援センター)が支援する認知症カフェです。認知症カフェとは何か?皆さん始めて聞かれる方も多いと思いますので少し説明しましょう。
認知症カフェとは?
認知症カフェとは別名オレンジカフェとも言います。これは2015年に政府が認知症対策の一環として「新オレンジプラン」を発表した中に「認知症の人の介護者への支援」のための推奨案件として入っています。国民の高齢化の進展にしたがって認知症患者が増えてきた中、家族だけでなく、地域の人や介護の専門家などが一堂にまって認知症のことやその他のことをお茶を飲みながら話し学び合う場所です。皆さんでワイワイと対話をする中で認知症に関する何らかの情報が得られ専門家との出会いもあります。
どんな人が参加?
このカフェに来られる人は、それぞれ異なる期待を持ってこられるようです。第一回目にはご本人が認知症と診断された人や家族が認知症になりどう対応したらよいかわからない、という人も来られていました。市会議員・県会議員さんも来られました。二回目には、自治会長さんや民生委員さん、ケアマネージャーさんも来られました。3回目では、市内同朋のケアマネさんから「認知症の人への対応方法」の話を聞き多くの人から質問が出ました。ここに来られた人は認知症と何らかの関係・関心がある方ばかりです。
どんなことがわかる?
主催者は認知症への対応・対策を真剣に考えいろいろな角度から話を進めています。認知症カフェでは認知症に関するいろいろな情報が得られます。認知症は決して絶望するものではなく、周囲の理解と協力があれば今まで通りの生活を続けられるものです。ここへきて本人や家族が勇気をもらい、健康な人は認知症が決して特異な病気でないことを理解します。
認知症カフェの歴史
認知症カフェは、世界的に見て最初に誕生したのはオランダだそうで1997年ごろにアルツハイマーカフェとして誕生したそうです。これは初期の認知症の人、家族や友人、地域の人、そして認知症に関する専門職の人が同じ場を共有するタイプです。これとやや異なり、イギリス方式もあります。これは認知症の人と家族だけの集いの場で地域の人は入らないそうで家族交流会とデイサービスが一緒になったような形式です。
認知症について勉強したい方は
認知症は誰にでも起こる病気と言われています。自身や家族にその兆候が見える前に認知症についての正しい知識を持つと安心です。今のところ当市太宰府では「NPO法人福岡あんしん生活ネット」が主催する予定があります。次の認知症カフェは9月28日13時30分から、五条のデイサービスセンター「ららら」にて予定されています。また、認知症セミナー(認知症サポータ養成講座)は10月5日9時20分から筑紫女学園大学831教室にて予定されています。一度勉強に行きましょう。(NPO太宰府障害者団体協議会理事長 森口忠彦)