「2020年度太宰府市民のための講座」実施結果ご報告
かねがね当HPでもご連絡しておりました「認知症の人の意思決定をささるまちづくりのために」というテーマで、去る12月5日(土)(14:30~16:30)とびうめアリーナ1階会議室にて、講演会を開催しました。その概要は以下の通りです。
講演者1:金圓景明治学院大学准教授(今年の3月まで筑紫女学園大学准教授)
テーマ1:認知症の人と家族が安心して暮らすために必要なこと
テーマ2:認知症の人と家族に求められる意思決定の現状と課題
講演者2:筑紫女学園大学山崎安則教授
テーマ:認知症になっても安心して過ごせるまちづくりに向けて
講演者3:筑紫女学園大学高木佳代子准教授
テーマ:認知症の人と家族の意思決定支援をめぐる法的な知識
当講演会は、JSPS科研費JP19K14001の助成が認められた金先生の研究活動の一環として実施されたものです。主催は「明治学院大学社会学部 金研究室」で、我々「NPO福岡あんしん生活ネット」が共催をさせていただきました。なお「NPO太宰府障害者団体協議会」より後援をいただきました。
金先生の研究テーマに対する課題や問題点の発見のために、我々会員が個別ヒヤリングやグループインタビューの対象者として協力をし、また山崎先生,高木先生の支援もいただき実施されたものです。
講演内容については、テーマが示すごとく、2025年には730万人(65歳以上の高齢者5人に1人)が罹病するであろうという将来において、ややもすると、認知症者自身の考えや意見より、その人を取り巻く家族や関係者の意見がが優先する状況において、いか認知症者の考えを尊重した介護を行っていくべきかを指摘したものです。
参加者はコロナウィルス対策のために予約者50名を募集したところ、60名近くの参加者となりました。参加者は県会議員、市会議員、自治会長、社会福祉協議会、市職員および地域包括支援センター、民生委員、協議会メンバーをはじめ、市内の一般市民の皆様、また市外住民の皆様と多様な方が参加され、認知症に関する関心の高さが伺われました。
質疑応答も活発に行われ、アンケートも実施させていただきましたが、再びこのような講演会を是非開催して欲しいという要望を数多くいただきました。
我々NPOは、皆さまのご期待にお応できるよう頑張って参ります。ご支援のほどお願い申し上げます。
(講演会の資料を希望される方は当NPOまでご連絡ください)
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