アルツハイマー予防治験 2月にも日本でスタート

本年1月24日の読売新聞(朝刊)によると、認知症で最も多いアルツハイマー病の発症を防ぐ予防薬の開発を目指し、認知機能が正常な人を対象にした国際共同治験が、来月にも日本でスタートすると報じている。日本の製薬大手エーザイが開発した薬剤「BAN2401」を、世界の1400人に4年間投与し、効果を検証するという。これまでの認知症にかんする治験は、すでに発症している人を対象に、アミロイドベータ除去を狙った治験であり、各国で行われてきたが、相次いで失敗に終わっているという。今回の治験の特徴は、発症する前の人を対象に行うもので、日本発の新薬候補が、高齢化が進む世界の共通課題となっているアルツハイマー病克服の突破口となるか、国際的に注目されているという。高齢化が世界に先駆けて進んでいるわが国が、かかる治験の先導を切ることは切に望まれており、成功を切に願うものである。