5/22(水)筑紫野市で上映会=映画「ぼけますから、よろしくお願いします。」
母、87歳、認知症。父、95歳、初めての家事。
泣きながら撮った1200日の記録
大反響のテレビドキュメンタリー、待望の映画化。
<物語>
母、87歳、認知症。父、95歳、初めての家事。
広島県呉市。この街で生まれ育った「私」(監督・信友直子)は、ドキュメンタリー制作に携わるテレビディレクター。18歳で大学進学のために上京して以来、40年近く東京暮らしを続けている。結婚もせず仕事に没頭するひとり娘を、両親は遠くから静かに見守っている。
そんな「私」に45歳の時、乳がんが見つかる。めそめそしてばかりの娘を、ユーモアたっぷりの愛情で支える母。母の助けで人生最大の危機を乗り越えた「私」は、父と母の記録を撮り始める。だが、ファインダーを通し、「私」は少しずつ母の変化に気づき始めた…
病気に直面し苦悩する母。95歳で初めてリンゴの皮をむく父。仕事を捨て実家に帰る決心がつかず揺れる「私」に父は言う。「(介護は)わしがやる。あんたはあんたの仕事をせい」。
そして「私」は、両親の記録を撮ることが自分の使命だと思い始める――。
2018|日本|102分
監督:信友直子
<映画のご紹介・お勧めコメント>
タイトルの「ぼけますから、よろしくお願いします。」という言葉は、認知症と診断されたお母さんが言った言葉。
実家を離れ、バリバリ働いていらっしゃる娘さん(一人っ子)が直面する親の介護・認知症。
「最近、ちょっとおかしい。」と気づいたお父さん。
カメラを回しているのは、実家を離れ、東京でテレビディレクターの仕事をしている一人娘。ナレーションも担当しています。
95歳のお父さんと87歳のお母さん。高齢夫婦二人の生活がどんなものか。
カメラを回しているのは娘さんなので、家の中、家での生活がそのまま映し出されます。
・病院で診断を受け、告知された時。
・介護認定調査を受け、ヘルパーさんが訪問するようになった時。
・デイサービスに行くようになった時。
・気分が乗らず、布団にくるまり、泣きちらした時。
・時には機嫌よく、料理をつくる時。
・認知症になった自分にとまどい、不安定になり、怒鳴りちらした時。
自分の使命は何であるか、と考えた末、娘さんは泣きながらカメラを回し続けます。
映像は、子どもが知らない、お父さんとお母さんの人生すべてを包み込む、優しさに溢れています。
娘さんのご両親に対する優しさ。
お父様の達観した強さと優しさ。
お母様のとまどいと、娘さんへの変わらぬ愛情。
そして、何の解決もせずに終わるラスト。
演じているわけではないドキュメンタリー映像に、静かに涙があふれ続けます。
映像終了後もまだまだ続く、この家族の日常を想像してみてください。
答えのないテーマ。全世代への問題提起が、ここにあります。
特に認知症の方の介護真っ只中の方は、見ることができない方が多いと思います。
この映画を見る余裕もなければ、気を張り続けている自身の日常と重なるため、辛く、直視し難いことでしょう。
一方で、「認知症の方やご家族の力になれないか。」とお考えの方の中には、実生活で認知症の方に接したことがないという方も多いのではないでしょうか。
「映画」という伝達手段は、多くの利点があると思います。
・短時間で見れます。
・整理された情報を得ることができます。
・疑似体験ができます。
・視覚に訴えるので、記憶に残りやすくなります。
福岡県筑紫野市、久留米市で、5~6月に上映会が催されます。
ご関心がおありの方は、ぜひご覧ください。
【日時】5月22日(水)14:30~ 会場/筑紫野市生涯学習センター
6月5日(水)11:00~、14:00~ 会場/えーるぴあ久留米
【料金】前売1,100円、当日1,300円 *TEL、FAX、メールで予約すると前売料金で入場可
【問合せ・申込み先】シネマ・アルチ TEL 092-712-5297 FAX 092-714-4164
Mail arci1210@bcj.ne.jp
詳細は・・映画 「ぼけますから、よろしくお願いします。」
シネマアルチ https://bit.ly/2YE5aVe
<予告編>
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