福岡市など認知症ケア学べるアプリ「CareWiz(ケアウィズ)」を開発

読売新聞(2020年6月27日朝刊)の記事によると、福岡市は、認知症患者の徘徊や暴言などを軽減するケア技法「ユマニチュード」について、動画などで学べるスマートフォンのアプリ「CareWiz(ケアウィズ)」を民間企業・エクサウィザーズと協力して開発したと報道した。

アプリは講座などに参加しにくい介護者向けに、動画やオンラインで技法を解説する手段として開発されたものであるという。最近は新型コロナウィルスの感染拡大で認知症患者らの外出が控えられ、家庭内でのケアの機会が増えているとみられ、自宅などでアプリを役立ててもらうことに期待している。また、認定インストラクターに電話相談できる機能も搭載されているので、家庭の事情にあった対策が学べるのが特徴となっている。

【ユマニチュード(Humanitude)とは】

 フランス発祥の認知症ケア技法。「人間らしくある」を意味する仏語の造語。「正面から話しかける」「無言で介護をしない」など重要である。

認知症の人であっても「心の在り方」は元気だった頃と比べて大きな変化はないといわれる。一人一人が敬意を持って接すれば互いに絆で結ばれ、認め合うことができるようになる。

それから介護者の苦労も大変だろうが、一番苦しんでいるのは、認知症患者自身であることもしっかり理解しておくべきである。