警察庁の集計で判明した認知症による行方不明者は2019年で1万7479人。(前年比552人増)7年連続で最多を更新!(2020年7月2日毎日新聞 町田徳丈氏の記事より)

統計を取り始めた2012年以降、7年連続で最多を更新した。認知症による行方不明者の内訳は男性9503人、女性7976人で、男性が1527人多くなっている。

また2018年以前の届け出を含め、19年中に発見されたのは1万7340人だったという。

この1万7340人の内訳は以下の通りである。

 *警察や届け出人らが所在を確認したケース:1万6775人(96.7%)

 *死亡していたケース:460人(2.7%)

 *届け出を取り下げたケース:105人(0.6%)

また所在確認の時期についてみてみると、届け出当日:71,7%、1週間以内:99.4%1週間以内でほとんどの行方を確認している。

警察は早く探すために、自治体などとの連携強化を目指しているが、全地球測位システム(GPS)端末を認知症の人に無償で貸与している自治体があるほか、警察や自治体、事業者らが情報を共有する「SOSネットワークシステム」を通じてタクシーや路線バスの運転手が不明者を発見するケースもあった、と述べている。

なを太宰府市の場合では、「徘徊高齢者等家族支援サービス」制度があり、65歳以上の認知症による徘徊行動の見られる高齢者を介護している家族にはGPS端末(但し有料)を利用できる。