買い物難民になる可能性は?
農林水産省は、6月8日、食料品アクセス困難人口(いわゆる買い物難民)の推計結果を発表した。
1. 食料品アクセス困難人口
2015年における食料品アクセス困難人口は、全国で825万人と推計され、全65歳以上人口の24.6%であった。2005年との比較では全国で21.6%増加。
このうち三大都市圏では44.1%、地方圏は7.4%それぞれ増加。(図1)
2. 75歳以上の食料品アクセス困難人口
食料品アクセス困難人口のうち75歳以上は全国で536万人と推計され、全75歳以上人口のおよそ3分の1(33.2%)。2005年との比較では全国で42.1%増加。
このうち三大都市圏では68.9%、地方圏は28.1%それぞれ増加しており、特に東京圏は89.2%と大幅に増加。(図2)
発表では、近年、飲食料品店の減少、大型商業施設立地の郊外化等に伴い、過疎地域のみならず都市部においても、高齢者を中心に食料品の購入に不便や苦労を感じる消費者が増えており、食料品の円滑な供給に支障が生じる等の「食料品アクセス問題」が顕在化している。
とまとめており、東京や名古屋、大阪の3大都市圏の増加率が高いということを伝えたいようです。
*推計方法)スーパーやコンビニエンスストアまで直線距離で500メートル以上あり、65歳以上で自動車を利用できない人について、国勢調査などをもとに推計。
日々の買い物は、出かけるか配達してもらうか。のどちらか。
お店も、未来永劫そこにあるとは限りません。
配達にも色んな方法がありますね。今後、新たなサービスも参入してくるでしょう。
10年後を想定し、今のうちから色んな方法を試し、自分に合った方法を選択することが必要だと思います。
◆あなたのご自宅から500メートル以内に、スーパーやコンビニエンスストアがありますか?
ご参考までに、太宰府市内と市境界近辺にあるスーパーとコンビニエンスストアを中心に半径500メートルの円を描いてみました。
(スーパー10ヶ所、セブンイレブン15ヶ所、ファミリーマート5箇所、ローソン7ヶ所)
◆75歳以上の食料品アクセス困難人口の割合(メッシュ地図)
赤い色のところほど、食料品アクセス困難人口の割合が高いことを示しています。
出典)食料品アクセスマップ(農林水産省) http://www.maff.go.jp/primaff/seika/fsc/faccess/attach/pdf/40_hukuoka.pdf
ご参考)
◆食料品アクセス困難人口の推計結果の公表(農林水産省 2018.06.08)
http://www.maff.go.jp/j/press/kanbo/kihyo01/180608.html
◆食料品アクセス困難人口の推計結果(農林水産政策研究所)
http://www.maff.go.jp/primaff/seika/fsc/faccess/a_map.html
(2018.6.28更新)
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